いつもの話

ブタの事はひとまず置いて、時事ネタ。
うちの母堂も知っているくらいだから、日本でもそれなりにニュースになっていると判断。


ニュースとはこれ。
お父さん、見つかった!=少年に「近く電話する」
YOUTUBEにアップされてるタイのテレビニュースは、こちら(タイトルは
「負けない心を持った少年」)


事のあらましを引用。
「両親は2000年、タイで結婚。少年が生まれたが、バンコクで生活するため、ピチット県に住む親せきに預けた。父親は帰国し、母親は先月死亡。1人残された少年は、父親が迎えに来ると母に言われた同県の寺院で、日本人観光客らに写真を見せて居場所を捜していた。」


「母親を亡くした少年が、帰国した日本人の父親の行方を両国政府の協力を得て探していた」というところまでは、昨日の時点で分かっていた。
 今日の記事で「父親は少年の母親と5年前に離婚している」っていうの見て、完全に納得。
なるほど、いつもの話だ、と。


世界共通かどうかは知らないが、大体、離婚後、子供は母に連れられていく。
そうでない場合、都会で暮らす若い両親、あるいは母は、田舎の祖母、親戚に赤ん坊を預けるというパターンに。


何度も書いたように私はタイの田舎に暮らしていた。
だから都会に出稼ぎに出た母親の話は何度も聞いた。
逆に都会に行くと田舎から出てきた連中と出くわす。


例えば、ある友達は、子供の面倒みる人がいないで可愛そうだからと田舎の実家に帰っていった。
田舎の村には仕事がないから大変、と電話で話していた。


あるいは、知り合いの家にいる今年小学校に入る女の子のお母さんを私は見たことがない。
その家のおばさんに「あの子のお母さん、今はどこにいるの?」と聞いたら「それがねぇ、どこにいるのかねぇ?」と首をかしげていた。悩まれても、こっちが困るのだが。


以下、あえて曖昧に書く。


レストランとかのウエイトレスとか、そういう職業についてる、中卒や高卒の連中と話すのが好きだった。
言葉のへたくそな私とも、気長に会話してくれるから、その点も有り難かった。


十代後半か二十代初めに突発的に結婚。
子供がいてもいなくても数年で離婚。
理由は旦那の浮気。
男は大体、別の場所に女をつくって出て行く。
これが連中の半生のあらすじ。


話によれば、あの国の男はとにかくすぐに浮気する。
でも妻子ある男と付き合う女がいるから浮気が成立する訳で、そういう意味では男女持ちつ持たれつ、だ。


そういうレストランで飲むのは、氷を入れたビール。
「あの時、失敗しちゃったのよねぇ」なんていう話に相づちをうちながら、ぬるくならない代わりに薄くなったビールをちびちび飲ん
でいた私は、結局、誰の成功にも失敗にも関与しないまま、今に至っているのだった。