争乱の外

せっかくだが、時事ネタは書けない。


テレビのニュース番組では、タイの赤シャツ軍団の大活躍を見ることもなくなった。新聞も同様。
こうなってくると、タイの日本語新聞のサイトやタイの新聞のサイトを見ないと、ニュースは入ってこなくなる。
いずれにせよ、どのくらい緊迫しているのかは、よくわからない。


でも仮に今、タイに居たとしても、状況は変らなかったと思う。


前回のクーデターの時。2006年9月20日の朝。
いつものように7時起床、パソコンを起動、ネットに接続。
そのとき初めて気が付いた。


へぇ、クーデターが起こったんだ・・・


さっそくテレビをつけてみると、全チャンネルが同じ。
そのころは何を言ってるのか、分からなかった。
私の家は学校の中にあるので、外に出てみるが、まだ生徒の来る時間じゃない。
いつものようにご飯を食べに、学校の食堂に行く。
食堂のおばさん達は、出勤している。
でも、食券を売ってるおネエさん(ちょっとだけ美人)は「今日はね、学校あるかどうか、わかんないのよねぇ。今、先生に聞きに言ってるのよ」という。


今なら飯は食えると、大急ぎでいつものように鶏の唐揚げをご飯の上に載せたものを食す。
朝の食堂は麺類=ラーメン・ビーフン、後はご飯の上に、ゆで鶏・唐揚げ・鶏カツ、を載せたものだけしかない。
食堂のおばちゃんが問答無用で甘いタレをかけてしまうが、個人的には甘いままだとイマイチ。
ニンニク、生姜、レモン、パクチーナンプラーお酢、砂糖、生唐辛子(赤、緑)を混ぜあわせて作ったソースをかけて食べるのが好きだった。
本当は、このタレは鶏カツのための物だと思うが、実際の所、何にかけても美味い。
その日のタレの辛さによって粉末唐辛子をトッピングする事も、忘れてはいけない。


結局、クーデターの日だけ、学校は休みになった。
翌日からは平常授業。


田舎の学校の近くには、タイ全土を制圧している筈の軍隊はいなかった。
先生たちも「今回のクーデターは静かだな」と悠長なことを言っている。
さすが、定期的にクーデターが起きる場所に住んでいる人たちだ。


私が感じたクーデターの影と言えば、家から25キロ離れた市内にあるコヨーテバー(詳細はそのうち出てくる予定)の閉店時間が、軍政府の指導で早くなったことぐらい、だったような気がする。


だから今もそんな感じなんだろうと思う。


食堂の朝食メニューのひとつ「鶏肉載せご飯=カウマンカイ(もしくはカオマンカイ)」については、ウィキペディアをどうぞ。 →リンク
ちなみに2006年9月のクーデターについては、こちら。 →リンク